○『クラスナイン』のテーマとコンセプト。
テーマは王道、しかし、コンセプトはオリジナルでいきます。
それはこの漫画特有の魅力を伸ばしつつ、且つ、読者が共感しやすい物語とするためです。
この物語のテーマは
『やってはいけなかったことを、やってでも好きな人を守る。それだけの相手に出会う、狂気に近い恋心を持った喜びを知る』
です。
平たく言えば、『初めて誰かを好きになる』ということです。
詳しくはキャラクターデータ、及び物語序章のサンプルストーリーの項にて記します。
対してクラスナインのコンセプトは禁忌、矛盾です。
【メテオラ】という存在しない魔法の行使を前面においていますが、細かなことにも禁忌や自己矛盾を追及していきます。
この場合の自己矛盾とは、自分に嘘を付いているものなどを指します。
例を挙げてみます。
主人公のヒノキという少女は物語冒頭において、ローテ(ヒロイン)という少女に助けられます。ヒノキは元々、独りでも生きていたニンゲンだったのですが、様々な経験を経て、ローテとの絆も深まり、彼女のために涙を流すこともできるようになります。いつからか、ローテがいないと駄目になっていきました。
同時にローテに対して独占欲のようなものを持ってしまいます。少女の持つ同姓への淡い恋心なわけですが、ヒノキは自身でそれを友情であると否定しています。ローテとの関係を壊したくないため、自分に嘘をつきます。
それ故、言葉と感情に矛盾が生まれていきます。
仲間の男性がローテと仲良くしていたら、ヒノキは笑顔を見せているのに、内心はローテが取られないかと恐怖で渦巻いてしまいます。
口では仲間を大切だと言っているのに、恐怖を感じる。仲間を憎むという最大の禁忌に触れてしまいます。
そういった矛盾や禁忌を乗り越え、本当の絆を見つけるのもクラスナインの物語の一つでもあります。
難関を乗り越え、成長して行き、最終的に【メテオラ】という大きな矛盾を乗り越える礎となっていきます。