『ゆうき×2』
出会い
「グルッ、ゴロゴロゴロ、キューー・・・」
裕輝は困っていた。
今日はなんとなく、お腹が緩かったのだが、給食を食べた後の授業中に完全にお腹を下してしまった。
(休み時間まで後15分・・・それまで乗り切れば・・・)
便意を我慢することに精一杯で授業など全然頭に入らない。時計の進みがやけに遅く感じる。
(やばいっ、漏らしそう・・・)
顔面蒼白で肛門を一生懸命引き締めて耐える裕輝。
(こ、これを我慢しきったら、トイレに行かせて貰おう・・・)
やがて、便意が去って一段落すると、「先生、トイレ」の一言が恥ずかしくて言えなくなってしまう。引いた便意に、「休み時間まで我慢できるのでは?」という安心感も、それを手伝っていた。
しかし、しばらくすると、前よりも強い便意に襲われ、後悔するのであった。
「後2分・・・後1分・・・」
「キンコーン、カーンコーン・・・」
休み時間のチャイムが鳴った。
あわててトイレに行ったが、やはり、というか、落胆した。
既に男子トイレには何人かいる。この状態で個室なんて入ったら、なんて言われるかわからない。
(そうだ、校舎の外れのトイレ・・・あそこなら人もほとんど来ないから・・・)
なんとか、そこまでたどりついた裕輝だが、愕然とした。そこのトイレのたった一つの個室は修理中で使えなかった。
(どうしよう、もう、戻っても、我慢できそうにないよ・・・)
裕輝は、とっさにある考えがひらめいた。しかし、これを実行するにはあまりにもリスクが大きすぎる。そう、隣の女子トイレを借りてしまうのだ。
幸いここには、滅多に人が来ない。外から伺う限り、女子トイレ内に人の気配は感じられない。
裕輝は意を決して女子トイレの扉をゆっくりあけた。心臓がバクバクして爆発しそうだ。
「キィ・・・」
誰もいなさそうなので、素早く中に入った。が、死角になっていた手洗い場に女子が一人いた。
「アッ、」
目があって思わず声が出る。すぐに踵を返して逃げようとした。
「待ちなさいっ!」
足がもつれて転んでしまう。
「待ちなさい、ったら待ちなさいっ!」
裕輝は女子に両足をつかまれて腹這いになってしまった。そもそも、この年代では女子の方が平均身長も高く、小柄な裕輝ではまともにとっくみあっても勝てなかったかもしれない。
しかも、お腹にヘタに力を入れればオモラシは必須である。もう、この時点で勝敗はついていた。
「女子トイレで何をしようとしていたの?」
「お願い、離してよぉー」
「正直におっしゃいなさい、何をしようとしていたの!」
「トイレだよ、本当だよっっ」
「ウソおっしゃい、男子トイレならば隣にあるじゃない、
本当のこと言わない子はこうよっっ!」
そのままひっくり返され仰向けにされると、素早く電気アンマを始めた。偶然だが上履きの裏がペニスの裏筋を的確に捕らえていた。そのまま強烈な振動を加える。
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
裕輝は、声にならない声を上げて、局部の痛いともムズムズとも何とも言えない強烈な刺激にもんどりうった。
まさか、女の子に電気アンマをされるとは思ってもいなかった。同級生の男子にいたずらでされたことはあっても、女子にされるのは初めてだった。
しかも、お腹には爆弾をかかえているので、ちょっとでも気を抜くと大変なことになってしまう。
くすぐられているかのように、体をジッとしていられない。逃れるように後ろにずり下がろうとしたが、しっかりと足を捕まれているのでそれさえもできない。
「お願い、やめて、やめて、出ちゃうよー」
「何が出るの?おっしゃいなさいっっ!」
有紀も息が荒くなっていた。
少なくとも、この時点で有紀は、裕輝がウンチを漏らしそうだとは、想像だにしてなかった。ただ、男子の局部を強烈に刺激し続けることの異常さに興奮を増していた。
「お願い、離してよー」
「だめ、言いなさいっっ!」
「おねがい、ぁ、ぁ、ぁ、・・・」
有紀の絶え間ない刺激にペニスはどんどんと大きくなり、オシッコをしたいような感覚に襲われる。漏らしそうなウンコと、狂おしい程の局部への刺激に身悶えるしかなかった。
有紀も、上履きの上からでも、男の子のオチンチンが大きくなり、硬くなるのを感じていた。性的に「何かいけないこと」をやっているのに薄々感づき始めた。
だからといってやめられる訳ではなく、好奇心が勝っていた。
オシッコをしたいような感覚は段々と快感に変わってきた。初めての感覚だ。
漏らさないようにお尻の穴をしっかり締めていなければならない緊張感に加えて、前の方の何とも言えない快感が加わった。
強制的に起こされた快感に、自分の下半身が勝手に暴走しているかのような錯覚を覚えた。この快感がこのまま加えられていったらどうなるかわからない。
それに、ウンコだってもう、出そうなのだ。
「おねがい、ゆるして、このままだ大変なことになっちゃうよー」
「大変な事って何?男子が女子トイレにトイレが忍びこんでおいてこれ以上
大変なことってあるの?覗きでもするつもりだったの?」
「ち、ちがうよぉ、ぁぁ・・ぁぁ」
キュッ、と引き締めたお尻の穴から、少量の下痢便がじゅるじゅると漏れ出すのを止める事が出来なかった。幸い少量だったので、女子には気付かれていない。
でも、パンツを汚してしまった。お尻の穴のあたりに熱くて湿ってねちょっ、とした感覚がへばりつく。
少量とは言え「パンツに漏らしてしまった」という事実は、裕輝から抵抗する意思を急に奪い去った。
ウンチを漏らしそうな緊張感、女子に電気アンマされているという屈辱感、その女子からは足を通じて快感を送り込まれている。その被虐的で異様な状況に、受け身の快感が生まれていた。全身から「いじめて」サインを発していた。
有紀は有紀で、このまま電気アンマを続けたらどうなっちゃうのだろう、という好奇心と、下級生らしき男子をいじめるサデスティックな刺激に電気アンマの振動にも力が入る。
裕輝は、必死に我慢した。ウンチの穴はもちろんの事、女子の足から送り込まれる不思議な快感、その快感が強まる度にオシッコのような、オシッコでない何かが漏れてしまう感覚も強まる。
それさえも必死にオシッコの穴を締めて我慢した。「漏らしちゃいけない」という思いだけが裕輝の我慢を支えていた。
後ろの方も大変だが、前の方も女子から受動的に刺激されているだけに漏れそうな感覚は強まる一向で我慢は難しい。
「オシッコ、オシッコ、したいの、おねがい、離して、」
「ふーん、オシッコしたいんだ。オシッコなら、隣の男子トイレでも出来たでしょ?」
「ち、ちがうの、ちがうんだってばぁ」
「何が違うのよっ!」
有紀は手に掴んでいる両足を強く引っ張った。足の振動の力が同じでも、裕輝のペニスへ加える力は強くなる。
「ひぃっ、あひぃ、」
裕輝の体がぴくんっ、と動く。ちょっとお腹の力が緩んだ隙に、また少量の便を漏らしてしまう。前の方からも何かが少し漏れてきて、パンツが湿っぽくなった。
もう、限界だ。
このままでは、前も後ろも何かもかも、全て漏らしてしまう。しかも、女の子の見ている前で。
それだけは、ダメだ、何としても避けなければならない。
「ぁ、ぅ、ダメ・・・やめて・・ゆるして・・・」
裕輝はよだれを垂らしながら、許しを乞う。許しを乞う事しか出来なかった。
それほど切羽詰まっていた。有紀は裕輝のそんな姿を見て、一層、素早く、強く、蹴りを加えた。
もう、言葉も発する事もできない裕輝。
「・・・・・・・・」
やがて、崩壊は突然にやってきた。
「グチュッ、ビチュビチュビチュ、」
熟れすぎた果物を潰すような何とも言えない音がした。すぐに下痢特有の便臭がトイレの中に漂う。
「ヤダ、この子、ウンチ、」
同時に、有紀の上履きの裏にビクビクッとした感触が伝わる。
ウンコを漏らしながらいってしまった。しかも、初めての射精だった。
女の子に電気アンマをされながら、ウンコを漏らしながら、最低最悪の精通だった。
パンツの中に熱いドロドロしたものが溢れ出す。我慢に我慢を重ねたものを一気に出す排泄の快感と、泣きたくなる位気持ちが悪いお尻の感触。前の方は、オシッコとは違うなにかがピュッ、ピュッ、と吹き出しながら、強烈な快感を与えていた。
全ての我慢が一気に開放されて快感に転化していった。前も後ろも。それらが渾然一体となって、裕輝は気が狂わんばかりだった。
「ブチュッ、グチュグチュグチュゥ・・」
裕輝の排便はまだ止まらなかった。半ズボンの裾から、ドロドロした泥状のものが溢れ出す。
「うわっ、きったなーい、」
その言葉に裕輝が正気にかえる。急に恥ずかしさが込み上げてきた。
仰向けの姿勢で女子に両足を捕まれて電気アンマをされながら、半ズボンから溢れる程のウンコを漏らしているのを、全て見られているのだ。
「うぐっ、えぐっ、ひどいよぅ、ヒック…」
裕輝は泣き出してしまった。
「だって、だって、といれがしゅうりちゅうだったから、えぐっ、」
「ふーん、本当にトイレ我慢していたんだ・・・」
「でも、男子が女子トイレ入っちゃダメよ。ほら、泣かないで、あたしは6年3組の中島有紀。あなたは?」
「5年2組・・・佐藤裕輝・・・」
「ふーん、あなたも"ゆうき"って言うんだ、偶然だね。ほら、立って。後始末してあげる」
もう、全ての恥ずかしい所を見られたので、精神的にも逆らう事が出来なくなっていった。有紀になすがままにされる、子供のようだった。一方、有紀は小さい弟をあやしているような気持ちになっていた。
裕輝は手際よく半ズボンを脱がされると、恥ずかしい姿をあらわにした。白いブリーフの後ろは茶色く染まり、重く垂れ下がっていた。
有紀は裕輝の足に汚物がつかないように慎重にブリーフを脱がせると、中を検分した。前の方には、白いネバネバしたものがくっついている。
「ふーん、これが精子っていうんだ・・・」
有紀は保健の授業を思い出して呟いた。実際に指にとって、その感触を確かめた。
「パンツは・・もうダメだわね・・・」
有紀は苦労してパンツの中の汚物をトイレにおおまかに捨てると、ティッシュペーパーでぐるぐる巻きにしてエチケットボックスに押し込んだ。後で掃除のおばさんが訝ったのは言うまでもない。
下痢便がべったりついた裕輝の尻を大量のトイレットペーパーを使ってなんとか綺麗にすると、ズボンを水洗いした。
「まだ臭うけど、家まで我慢しなさい。担任の先生には、具合が悪くなったから先に帰らせた、ってあたしから言っておくから。大丈夫、これでも保健委員なんだから」
そう言うと、裕輝に水でびっしょりの半ズボンを手渡した。
「冷たい・・・」
「しょうがないじゃない、ウンチ漏らしちゃったんだから」
それを言われると裕輝はぐぅの音も出ない。
「お、お願い・・・今日の事は・・・」
「フフッ、いいわ、今日の事は秘密にしといてあげる。」
主従関係は決まった。