『翼と美奈と花束、そしてお線香』




「お兄ちゃん今日の晩ご飯なに?」
 美奈はイスに座りながら今日の晩ご飯のメニューを聞いた。
「今日は肉ジャガと野菜炒めよ」
 翼は美奈の方へと振り向くとニコリと笑いながら答えた。
 艶のある長い黒髪に優しそうな目もと美しく整った顔立ち、男なのに何故かエプロン姿が良く似合う。
「え〜野菜炒め〜まあ翼お兄ちゃんの料理なら何食べてもおいしいけど」
「野菜食べないと駄目よ、それから家ではお母さんて呼んで」
「は〜いお兄ちゃん」
「お・か・あ・さ・ん」
「は〜いお母さん」
「よろしい」
「そういえば明日お母さんの9回忌じゃないの?」


「明日花束買ってきましょうね」
「うん!」


 翼が花束を仏壇に添え線香に火をつける。
 美奈もそれにならい同じく線香に火をつくる。
(お母さん心配しないで天国で見てて頂戴。美奈は僕が立派に育てて見せるから)

「お兄ちゃんどうかしたの?」
 美奈は翼の横顔を見ながら尋ねる。
「何でもないわ」
 そう言いながら翼は美奈に微笑んだ。
 母が事故で亡くなったのが9年前、翼5才、美奈が4才の時だった。
 そしてその日の夜中頃、美奈はまだ寝つけずにいた。
 あまりにも蒸し暑い為である。
 時計の針は既に午前2時を差している。
 美奈が麦茶を飲みに台所へいこうとした時、ドアが開く音がした。
(こんな時間に?)
 美奈は玄関の靴箱を見てみると、兄の靴が無くなっているではないか。
(お兄ちゃんコンビニにいったのかな?)
 美奈はそれ以上は考えずに台所へいくと冷蔵庫から、麦茶を取り出しコップにそそいだ。
 ゴックゴックゴックプハー
 美奈は音をたてて麦茶を飲み干すと一息つき、急に兄の部屋を調べてみたい衝動に駆られた。
(ちょっと位いいよね?)
 美奈は兄の部屋に入ると部屋を物色しはじめる。

 タンス、クローゼットの中には女物の洋服と下着、男物の服と下着が女9男1の割合で入っていた。
 更に物色すると大きな鞄を発見、中を除くと何だかよくわからないものが入っていた。
 注射器のおばけ、ゴムでできたナスのできそこないのようなもの、ピンクの卵型の物、等々。
 よくわからない物ばかりなので美奈はそれらを鞄に戻した。
 それから引き出しを開けた。
 普通だった。ある品物を除けば、そこには5つのピンクの物体が転がっていた。
(これって?)
 イチジク型のピンクの物体。それはまぎれもなく、イチジク浣腸である。
(お兄ちゃん浣腸なんてしてたんだ)
 美奈は顔を赤く染めながらまじまじとイチジクを見つめる。
(お兄ちゃんが浣腸してる)
 美奈は翼が自分で浣腸している姿を思い浮かべた。


 美奈はイチジクを手に取り、翼の肛門にイチジク浣腸を流し込む想像をしてみた。
 すると胸がキュンと切なくなり、あそこがもじもじしてくる。
(お兄ちゃん・・・ああ・・翼お兄ちゃんに浣腸してみたいよ・)
 翼が浣腸液の苦痛で悶え便意の羞恥にふるえる姿を想像する。
 美奈も時々は自分で浣腸をしているのであの時の苦痛と恥ずかしさはよくわかっていた。
 そしてそれが段々と快感になって行くことも・・・。
 その恥ずかしい浣腸を翼がしていると思っただけで、美奈はもう居ても立ってもいられないのだ。

 とその時だった。部屋のドアが開き翼が入ってきた。



 翼は美奈の姿を見ると一瞬部屋を間違えたかと思い、室内を見渡した。そしてそこはまぎれもなく自分の部屋であった。
「美奈どうして僕の部屋にいるの?」
 美奈は翼に聞かれると狼狽した。
「え・・あはは・ちょっとね」
 美奈は手に持っていたイチジクを背中に隠そうとした。
 その拍子にイチジクが手のひらからするりと落ちたピンクの物体が床にコロコロ転がり翼の目に飛び込んだ。
「あ・・・・・」


 室内は一瞬沈黙に包まれた、そして気まずい雰囲気。
「あ・・あのお兄ちゃん?」
「な、なに?」
「あの・・ごめんね」
「許してあげる、そんなに気にしないで」
 翼はいつもの笑顔で妹を許した。
「あの・・一つ聞いていい?」
「な〜に?」
「お兄ちゃんって浣腸よくするの?」
 翼の笑みが引き釣る
「た、たまにかな」
 笑みを崩さず翼が答える。
「あ、あのね・・お兄ちゃん・・」
「今度はな〜に?」
「あたしね・・お兄ちゃんに浣腸してみたい・・・」
「え?い、いまなんて?」
「お兄ちゃんに浣腸したいの・・・」
 翼は呆然としたまま我が耳を疑った。
(まさか・・妹が自分に浣腸したいなんて・・・そんな・・)
 呆然と立ち尽くす翼に美奈が抱きついた。
「お兄ちゃん!」
 いきなり抱きつかれ正気を取り戻す翼。
「ひゃあ!!ちょっと待って!」
 突然飛びつかれバランスを崩しそうになる。
 翼は美奈を優しく抱き締めると美奈に聞いた。
「お兄ちゃんに本当に浣腸したいの?」
「したいよ!お兄ちゃんのお尻に浣腸したい!」
 翼は少し悩んだ。
(ふう、これも血筋なのかしら)


 翼は美奈の顔をじっと見つめると、美奈の頭を撫でながら承諾した。
「わかった、美奈の好きにして」
「お兄ちゃん、ありがとう!」
 美奈は嬉しさのあまりもう一度翼に抱きついた。


「じゃあ、ちょっと待っててね、今服脱ぐから」
 翼が服を脱ごうとすると、美奈が言った。
「服をつけたまま浣腸してみたい」と。
「わかった、だけど下は脱がせてね」
 翼はスカートと下着を脱ぐと美奈にお尻を突き出した。
「お兄ちゃんのお尻とっても綺麗だね」
「あんまりじろじろ見ないで恥ずかしいから」
 美奈にお尻を誉められ翼は顔を赤く染めた。


 いよいよ浣腸だ、美奈は自分の人指し指に唾液を垂らすと、翼の肛門にゆっくりと指を入れた。
 翼の肛門はとても暖かく柔らかく締まりが良かった。
「お兄ちゃんの中ってとっても気持ち良いね」
「馬鹿・・・・」
 くちゅくちゅと美奈は音を立てながら肛門を揉みほぐす。
 腸壁を指でいじられる感触に翼は喘いだ。
 充分に肛門を揉みほぐすと美奈はイチジクをゆっくりと翼の肛門にキャップを差し入れた。
 そしてイチジクを握り潰す。チューチュー肛門に冷たい薬液を入れられる感覚に翼は悶えた。
「ああう・・・ッ」
 一つ、二つ、三つ、4つ、5つ。
 イチジク浣腸を5つも入れられ2分と立たずに翼は激しい便意に襲われた。
 ぎゅるるるるッ
「はあはあ・・・うッ」
 翼の腸の中ではグリセリン溶液が暴れ回っている。
「はあはあ・・・僕・・トイレに言ってくる・・・」
 翼がトイレに行こうとしたその時、美奈が翼の手を握り締めた。
「はあはあ・・・うくうッ! 美奈手を離して・・・」
 便意は刻々と高まり翼はもう限界に来ていた。
「お兄ちゃんここでして」
「そ、それは駄目!」
 流石に妹にはそんな場面は見せられない。
 だが美奈は翼の言うことを無視して肛門に指を入れた。
 つぷッ、美奈は激しく指を出し入れすると、翼は脂汗をかきながら喘いだ。
「も、もう我慢できない・・・」
 翼の括約筋は力を失い、肛門から茶色の熱汁がピューと吹き出る。
 そしてドロドロに溶けたチョコレート状の柔便がビチャビチャを音を立てながら排出された。


「お兄ちゃん、お尻もっとあげて」
「こ、こう?」
「うん、それでいいよ」
 湯気が立ち昇る風呂場で、翼と美奈はシャワーを浴びていた。
 あれから翼の汚れてしまった部屋を二人で掃除したのだ。

「お尻綺麗にしないよね」
 美奈は泡の付いた指で翼の肛門を丹念に洗う。

 つぷりッ、くちゅくちゅッ、むにゅむにゅッ。
「あウッ」
 肛門と腸壁を揉まれる感覚に、翼は腰を振る。
「じっとしててよお兄ちゃん」
 美奈は翼の腰を片腕で掴み、更に奥深く指を突き入れる。
 指は根元まで挿れられ指に付いた
 石鹸が腸に染み又ゴロゴロと腸が動き出す。


「お兄ちゃんどうしたの?」
 美奈は翼の異変に気づくと一旦指を止める。
「またお腹が痛くなってきちゃったみたい」
「な〜んだ、それじゃあここで出しちゃってよ」
「お兄ちゃん恥ずかしいわ・・・・」

 翼は顔を赤く染めながら下にうつむく。
 痺れを切らした美奈は、何を思ったのかいきなり
 翼の両足首を掴み股を広げ電気アンマを食らわせた。

「ああああ!美奈止めて!」
 電気アンマによって翼の尿意と便意が高まっていく。

「お兄ちゃん我慢は良くないよ」
 美奈はふふふと笑いながら電気アンマを続けた。
「あ・・ああッ」
 遂に限界が来てしまい翼は漏らしてしまった。
 シャーーーブバッ。尿と便を同時に漏らし
 風呂場にはあの独特の香ばしい匂いがたちこめる。

「お兄ちゃんごめん痛かった?」
 半ば放心している翼に美奈は聞いた
「ううん・気持ち良かったよ・・・・」


 第一話終了