『--stay with me?--』

 第2幕




 部屋中に漂っている、良樹の排泄物の匂い。現実離れした状況に、俺自身が麻痺している、のかもしれない。
 冷静に考えたら、はっきり言って『異常』だけど…。

 だが、気を失っている良樹の顔を見ると、それが双子(ふたり)にとって『正常』なのではないかと思えてくる。
 こんな二人の世界に、俺が迷い込んでしまったのかもな…。


 気を失っている良樹を支えている優美。そっと彼を座らせる。彼自身が生み出した排泄物でいっぱいのブルマは、座った事で中身が行き場を失い、柔らかに形を変え、そして隙間からはみ出していく。
「あ、さ、先に始末した方がいいんじゃ…」
「大丈夫。ここ、フローリングの床だから、さっと拭くだけで十分だよ」
「でも、その、お漏らししたんだから、早くしないと…」
 狼狽する俺を横目に、良樹を膝枕している優美。良樹の顔をなでながら、つぶやく。
「いいの、いいの。それよりも、良樹ったら、ほんとにいい表情(かお)してる」
 その言葉につられ、良樹の顔を見る。優美の言うとおり、けっして『これ』を嫌がっていたようには思えない表情。お漏らししたときから、ずっと、まるでこのことを望んでいたかのような、いい表情。
「…いつも、こうなのよね〜。我慢しているとき、耐えきれず漏らしたとき、そして全て終わったとき。みんなみんな、いい表情してて、とっても好きなんだ…」
 そして、俺の方を見て続ける。
「だから、あたしはこの世界で一番、良樹が大好き」



「あ、うぅ…」
 どうやら良樹の意識が戻ったみたいだ。
「ようやくお目覚めね。どう、良樹。憧れのかず兄の前で、やっちゃった感想は?」
「えっ、そ、その、あの…」
 顔を一気に真っ赤にしてる良樹。少し経ってから、意識が現実に戻ったみたいだ。お漏らししたままで、姉に膝枕しているという状況に気がつき、慌てて体を起こし立ち上がろうとする。
 しかし、立ち上がった良樹を、優美が後ろから抱きつく。
「お、お姉ちゃん」
「まだ、ダメだよ。良樹、全部出し切っていないでしょ? いつもより、イチジクの数が少ないし」
「で、でも、お姉ちゃんが汚れちゃうよ」
「別に気になんかしてないわよ。いつもの事だし」
 そういって、良樹のお腹を押さえる優美。その刺激で、また排泄を始める良樹。優美のはいているズボンにも、茶色の筋ができていく。
「はぁ、うぅ…」
「あはっ、まだまだうんち出てくるんだ。良樹のお尻から、いっぱい温かいものが出ているの、分かるよ」
 抱きしめたままの優美。ぴったりと密着しているから、当然彼女も汚れてしまうが、全く気にしていない。…なんか、俺に見せつけているかのように、良樹と楽しんでいるみたいだ。



「はあはあ…」
「ねえねえ、良樹。うんち、全部出した?」
「う、うん…」
 俺の目の前で、姉に抱きしめられたまま、排泄を終えた良樹。もう、ゆでタコのように真っ赤で、でも、まんざらではない表情。
 彼がはいているブルマは、排泄物の重みでだらしなく垂れ下がっている。そして、隙間からはみ出て、二人を汚している。
 抱きしめている優美は、ご満悦で、ニコニコしている。そして、ブルマの上から股間をさすりながら言う。
「さてさて。…ホントは、ラストはかず兄にしてもらいたいところだけど、いきなりできるとは思えないし」
…な、何をさせたかったのでしょうか、優美お嬢様?
「良樹のココ、こっちも全部はき出してすっきりした方が、体にいいし」
 そう言い、良樹のブルマに手をかけ、一気に脱がす優美。良樹の股間のは、排泄物にまみれていたが、立派にそびえ立っていた。そして、優美の手が包み込む。
「お、お姉ちゃん。そ、そっちもなの?」
「いつものことじゃない。ま、かず兄も見てて、ね?」
 優美の手が、良樹のをしごき出す。その動きがもたらす快感に、あっという間に果てる良樹。
「あっ、あふぅ…」



 その後。
 良樹は射精した事でまた気を失ったままなので、優美と一緒にバスルームに運ぶ。
「いや〜、かず兄がいると楽〜」
「いつも、こうなのか?」
「そうそう。良樹ったら、気持ちよすぎるみたいだから、あたしが良樹を抱えて運ぶんだよ。良樹、最近、太ってきてるっぽいし」
「…それって、成長しているっていうんじゃ…」
 バスルームにつき、床におろしたところで、タイルの冷たさで良樹の目が覚める。
「おはよっ、良樹。イイ夢、見れた?」
「あうう。お姉ちゃん、ひどいよぅ」
「まあまあ。あっ、かず兄、良樹洗ってあげて。あたし、着替え持ってくるから〜」
 そう言い残し、バスルームから出て行く優美。で、良樹と二人っきりに。
「…あ、あの、その、僕の事、嫌いになりますよね…」
 上目遣いに、潤んだ目で見つめられると…。
「い、いや、そんな事ないって。ただ、いきなりの事だったからなぁ」
 もう、こっちまで照れるじゃないか。優美の言う事、ちょっと分かるような…。

 ガラガラ。
「良樹、着替え持ってきたよ〜。…あれ、まだ身体洗っていないんだ?」
 優美が入ってきたとたん、お互い顔が真っ赤になっていた、だろうな。なんか、恥ずかしすぎる。ずいぶん長い間見つめ合っていたような気もするし。
「ふーん、なかなかいい感じじゃないの」
 そう、優美がからかうが、冗談じゃないよな状態だよ。
「ところで、まだ一線は越えないの?」
「お、お姉ちゃん」
 たぶん、優美が来るのが遅かったら、そうなっていただろうな、そう思う自分。
 …ほんと、いいサービスだったです。

「せっかく、かず兄と良樹で楽しめるのかな〜と思ったのに」
「うう。お姉ちゃんってばぁ」
 泣くな良樹。…ますます、なぁ。この仕事、絶対やめないな、こりゃ。




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