Wavedata 〜ウェーブデータ〜

 第二記 うんどうかいじけん




「瑞樹ー、準備できたのー? 私、もう家出るよー?」
「はわ。もちょっと待ってぇ。今出るからー!」
 ぱたぱたと掛けて来る瑞樹はもう体操服姿。
 奈美も体操服。
 今日は運動会だ。
 奈美は瑞樹を連れて、体操服姿で学校まで掛けていく。
 1つだけ罠を用意して。


 運動会が始まって1時間くらい。
 運動場の中心を競技場として大きく開け、その周囲を各クラスが椅子を置いてぐるーっと囲んでる。どこにでもあるような運動会の風景。
 そんな応援席の一角にある瑞樹たちの待機場所。
(はぅ………)
 瑞樹はさっきから、なんでか知らないけど尿意を催していた。
 椅子に脚をぴったりと閉じてもじもじとしている。
(ふぁ……トイレぇ……)
 けれども今は自分のチームを応援しなきゃいけない。
 なんだか、瑞樹は泣きたくなってきた。


 奈美は離れた席に座ってる瑞樹を見てくすくすと笑っていた。
(あーあー。我慢してる我慢してるー♪)
 朝ごはんの時に出した、お茶に含ませた利尿剤がそろそろ効いてきてるはず。
 もじもじしてるのはそのせいだろう。
(マジでお漏らししちゃったらどーなるかなー?)
 さすがの瑞樹も傷つくかもしれない。
 また、それを理由にイジメにあうかもしれない。
(ま、どっちでもいいけどね〜♪)


「はいはーい! みんな立って応援しなよーっ!」
 そんな一声でみんな立って応援し始めるクラスのみんな。
「はいはい、瑞樹くんも! 立って応援する!」
「はぅ〜、あの……トイレいきたいんだけど………」
「小さい方?」
「う、うん……!」
「じゃ、そんなの後々! 小さい方なら我慢できるでしょ、ちょっとくらい! はい、立って応援する!」
「うぅ〜……!」
 結局、瑞樹もムリやり立たされて応援させられる事に。
(はぅ。でもまあ、確かにちょっとくらいなら我慢できるけど……)
 

 なんとなく瑞樹の後ろの席の男の子。
 ちょっと前から『瑞樹かわいいなぁ〜』って思ってたりする。
 だから、なにかとしょーもない性的な悪戯ばっかやってる。

 指で浣腸、とか。
 電気あんま、とか。
 金的、とか。
 パンツずらし、とか。

 で、中腰で応援してる瑞樹のお尻みてたら、またムラムラしてきた。
 体操服の短パンが薄いせいで、瑞樹の臀部に、お尻の割れ目に無性に触りたくなってくる。
 このカワイイお尻に悪戯したくなってくる。
 ぶすっと指で浣腸したくなってくる。
 思いっきり浣腸して、お尻の穴を押さえて蹲るくらいのをお見舞いしてやりたい。
 指で浣腸して、その痛みで泣かしてみたい。
 でも、それは昨日もやったから今日は違う悪戯をやろう……。


(はぁ……)
 瑞樹の尿意もちょっとずつ限界が近づいてきた。
 まだ数分は我慢できそうだけど、さっきからずっと尿を我慢してて、性器がむずむずと痺れてきた。
 まだ、我慢できるけど。
(はぅ。早くおわんないかなー……?) 
 なんて不謹慎な事を考えるようになってきた。


 で、やっと応援の時間も終わり。
 ちゃんと自分たちのチームが勝ってくれてみんな大喜び。
 みんな椅子に座る。瑞樹も椅子に座ろうとする。
 そこを後ろの席の男の子は見逃さない。
 さっと、後ろから瑞樹の椅子にボールペンを持った手を滑り込ませた。
 なにも知らずにそのまま座る瑞樹。

「はぐぅぅっ!?」
「……!」

 ずぶぅっと、瑞樹はまともにボールペンの上にお尻の穴から座り込んでしまった。
 ボールペンの底を持ってる男の子の手に、瑞樹のお尻の山が触れるくらいにまで、瑞樹のお尻の穴にボールペンは減り込んでいた。
「〜〜〜〜! い、痛ぁ〜…………うぅ……!」
 "座る"という行為を取ろうとしていた瑞樹は、まともに自分の全体重でボールペンにお尻の穴を差されてしまった。
 ボールペンは短パンごと、お尻の穴に減り込んでいる。


「い、痛ぁ……!」
 座ろうとした矢先に信じられないくらい強い衝撃が、お尻の穴から背中を通って脳天まで走った。
 ジーンとした感覚が背筋を走った。
 立つこともできない瑞樹はまだお尻をボールペンで差されたままで、そこからジンジンと鈍い痺れが伝わってくる。
 指で浣腸された時と同じようなジーンとした感覚、でもそれよりも何倍も強い刺激がいきなりお尻の穴に襲い掛かってきた。
 瑞樹は慌てて立ち上がろうとした。
 が、その時足がもつれてしまって。
「…ふぐぅっっ……!!」
 バランスを崩した瑞樹はついお尻の方に体重を掛けてしまい、ズブーーっと更にお尻にボールペンが減り込んだ。
「あぅぅっ……!」
 また、ジーンとした衝撃がお尻の穴から広がった。


「う、うあぁ………!」
 2度もお尻を差された瑞樹は、根元までボールペンにお尻を差されてしまって。
 そんなつもりもなかったのに。
 なんか下半身に力が入らなくなって、ちょろちょろっとおしっこが漏れてしまった。
「…ふ…ぁ………!」
 止まらない。
「……っ!」
 堰を切ったように、おしっこはぷしゃーっと溢れ出してしまった。
 誰かが『きゃー!? 瑞樹くん、おしっこ漏らしてるー!』って叫んでるのが聞こえた。
 でも、止まらない。
 お尻を差された振動で、下半身に力が入らずおしっこはダダ漏れ状態になっていた。


「はぅ……!」
 不意にクラスの誰かに手を取って立ち上げさせられた時、お尻の穴からボールペンが引っこ抜けた。
「…あ……あぁ……!」
 差さっていたものが抜ける感触に瑞樹はムズ痒くて、冷や汗まで出て、ぶるぶるっと振るえ、またその場でおしっこを漏らし始めてしまった。