『Star Ocean 2nd スターオーシャン

 サディケル遊戯 一限目




∇フィーナル・サディケルルーム


「あはははは、お待たせ。どう? 覚悟は決まった? ま、どっちでもいいけどね…………いよいよキミの番だよ?」
「……ぁ…」
 サディケルの冷たい指先がレオンの頬を撫で、顎を伝い、喉に優しく触れた。サディケルが指を動かし、喉元を撫で回す度にレオンは震えていた。
 恐怖。絶対の束縛と、サディケルの無邪気で残虐な笑みがレオンを震えさせている。
「…ねえ? キミ、可愛いね……。コロしちゃうの、勿体無いな……」
 くすくすとサディケルが笑っても、レオンは目を合わせない。
 ずっと俯いている。

 サディケルが指を弾く…………醜悪な化け物が動いた。
「……あっ」
 無数の触手がレオンに伸びる。ズボンの裾から中に浸入していく。その中の細い1本がレオンのお尻の穴に触れた。
「――ひっ?」
 それはぬらりと濡れていて、お尻の穴を揉み解した。
 ぬらぬら、ぬらぬらと。
 動き、回り、押し、触手はレオンのお尻の穴に刺激を与え続ける。レオンは顔を真っ赤にしていた。ズボンの前の部分は小さな突起物により膨らんでいる。それを隠すために少し前屈みになっているレオン。
「んうーっっ!?」
 いきなりズブリと直腸に差し込まれ、レオンは堪らず悲鳴を上げた。
 お尻の穴に触手が入る瞬間、レオンのお尻から背筋にじんっとした何かが走り抜けた。その痺れはレオンの前の方まで届いた。性器……の真中辺りがむずむずした。
 けれど、それで終わりのはずがない。
「あっ、ああぁっ?」
 化け物は激しく触手を、レオンのお尻の穴から出し入れし始めた。
 ずるっとそれが引き出される時は排便の感覚を思い出し、レオンは顔を真っ赤にする。が、今度はまた差し込まれ、強引にお尻の穴を広げられる異物感がレオンを襲った。
 ずるずると引き抜かれる。
 そして、またぐねぐねとお尻の穴をこじ開けながら入ってくる。
 そんな事が何度も繰り返された。強制的な排便感が何度も襲ってくるので、レオンは思わず本当におなかの中の物を排泄してしまったような気さえした。また、排泄はしていないが、何度もお尻の穴に刺激を与えられているため、下腹に鈍痛が伴う。
 化け物はレオンの事などお構いなしに触手の出し入れを繰り返す。
 いきなり、化け物の身体が打ち震えた。
「…な、なに……?」
 まるで射精のように、触手からはドックドックと何かの液体が吐き出された。当然、それはレオンのお尻の穴へと注ぎ込まれていく。
「……え…………えぇっ…?」
 どんどんと注がれる。信じられない量だった。
 精液と違うのは、それが冷たかったという事。
 それがレオンにとっては災いした。

「あ、んん……………………んぁ!?」
 レオンの下腹からは、まるで下痢を併発したような音が鳴り響いた。思わず排泄してしまいかけたそれを、レオンは必至になって耐えた。
 おなかが激しく鳴る……!
「あ、あぁ……」
 化け物が再び触手の出し入れを始めた。
「や、やめて……! 出ちゃう…」
 触手は止まらない。何度もレオンのお尻の穴に差し込まれる。そして、引き抜かれる。引き抜かれる時には先程と同じ、排便感が伴う。だが、今のレオンは本当の排泄を我慢しているため、その排便感はある種の快感さえ伴った。
 だが、また差し込まれる。
 何度も繰り返されればそれは苦痛だ。レオンの下腹に掛かる負担は計り知れない。
「も、もうやだ……! 苦しい、苦しいからやめてぇ!」
 レオンはもう限界だ。今すぐにでもおなかのものを出したい。けど、化け物の触手が栓の役割を果たしているため、それも叶わない。
 触手が引き抜かれた。

「あ、ああっ?」
 散々、異物を出し入れされたお尻の穴は『出す』ことに循環を覚えていた。
 お尻の穴からぶぴゅっと熱いお湯が出たような気がした。
「―――あ――――あぁ…………」
 止まらない。『お湯』はいっぱいお尻の穴から漏れる。
 熱いものがお尻の穴から広がっていく。
 ズボンのお尻の部分が湿っていた。生暖かく湿っていた。
 裾から漏れ、太股を伝い、ぼたぼたと茶色い軟便が足下へと垂れた。室内に便のにおいが漂い出す。
「や、やだぁ……!」
 レオンは顔を真っ赤にして人前での排便に打ち震えた。
 誰にも見られたくない行為を見られてしまった羞恥。
 衣服を着たままのお漏らし。下着もズボンも生ぬるく、びしょびしょに濡れている。
 やっと排泄できて、そしてそれが『気持ち良かった』『すっきりした』という快感。
 レオンはどうしたらいいのか分からなかったけど、自分の漏らした便液の中にぺたんとお尻を落として泣いた。

「くすくす。まだ始まったばかりだよ? ねえ、泣かないでよ? こんなので泣かれてたら、次はどうしたらいいか、僕が困るから」