『セーラー・コスプレーション』
車に揺られ、今日も四人で荒れた世界を走り続けていた。
灰色の空は太陽の光を通さず、世界から緑は消えた。
やがて大地も灰色になった。
硝子、鉄、砂ばかりの荒野を、タイヤが破片を踏み潰し駆けた。
「だいじょぶ…? セーラーちゃん。汗びっしょりだけど…」
雪姫(ゆきひめ)は隣席に座っている女の子の顔を伺った。
「ん、なんでもない…。雪姫ちゃんの膝かして。寝かせてくれたら楽になるから…」
「いいけど…やらしいことしたら怒るかんね…?」
セーラーは女の子同士なのにすぐに雪姫のお尻を触ったりしてくる。これが仮病で油断した瞬間、悪戯されないという保障もなかった。
「――う―ん」
こてんっとセーラーは雪姫の腿を枕に横たわった。
「本当に辛いの? 車止めてもらおっか?……セーラーちゃん?」
「―――」
余程憔悴しているのか、セーラーはぐったりと荒い息を吐いていた。
雪姫はセーラーの頬や額に手を当てた。上気していて少し熱を感じたが、風邪などではなさそうだった。
「……」
セーラーは不思議な子だった。
とても女の子らしく、おしゃれで可愛い。なのにこうやって膝の上で眠らせていても、『女の子に匂い』がしないのだ。
車は走り続けた。
しばらく経つと、セーラーの身体から汗は引き、表情からも苦痛は消えていた。
「大丈夫、セーラーちゃん?」
「ん、うん…」
――ごそごそ。
「んあっ…?」
セーラーにお尻を触られた。
ズボンの上からだけど、お尻の谷間に指まで入れられた。
「ああああああああっ――――もう!」
思いっ切りセーラーの頭を殴りつけた。
「痛っ…」
「心配してあげたのにー」
「うー…。雪姫ちゃんのお尻もっとなでたい」
「今度触ったら顔面蹴りだかんね…」
「さわらせてくれるなら、別に蹴られてもいいから触るねー♪」
「あ、ちょ、ちょっと…」
――なでなで。もみもみ。ぶすっ。
「ひあっっ…?」
「〜♪」
――――お、お尻の穴まで触られた…。
ズボンの上からだったけれど、割目のみならずそんなところまで触られた。羞恥心と怒りがあっという間に許容量を超えた。キレた。
「さすがに怒った…」
「え…え…? ふあっ…」
ひょいっとセーラーの身体を膝の上に乗せ、左手で胴体を押さえた。お尻叩きの姿勢にしてやった。
「ちょ、ちょっとまって……そ、それまずいっ…お、お尻だめっ…」
「私だって怒るんだよ…?」
「ま、待って……」
――――パーンっ。
セーラーの言葉を無視し、雪姫は力一杯お尻を引っぱたいた。
「――っ――――っっ――」
「え?」
雪姫は首を傾げた。
お尻を叩いただけなのに、セーラーは涙をぽろぽろ流して呻いていた。
「い、痛ぁ……も、もう許して…」
「まだいっかいでしょ…? てか、そんなに痛いわけないでしょ」
――パーン。
二回目、お尻を引っぱたいた。
「あああああああああっ?」
ついにセーラーは泣き叫んでしまった。涙で顔をぐしょぐしょにしていた。
さすがに訝しがった前の二人が振り返った。雪姫は手を振り『ちょっと車を止めてください』と言っておいた。
「い、痛――痛ぁ――――」
雪姫の膝の上で泣きじゃくるセーラーを見ていると、さすがにこれ以上はお尻を叩けなくなってしまった。仮病かもしれないが。
「ご、ごめん。だ、大丈夫、セーラーちゃん…?」
セーラーは首をふるふると横に振っている。
なんとなくだけど予想がついた。
(セーラーちゃん、お尻の具合、悪いんじゃないのかな…)
だから座っていたら苦しそうにしていたし、膝枕したとたん楽になった。お尻を叩けば泣き叫んだ。
恥ずかしくて打ち明けられなかったのかもしれない。
「ちょっとセーラーちゃん連れていきます。少し待っててください」
セーラーに肩を貸し、雪姫は車を降りて近くにあった瓦礫へと向かった。
瓦礫の陰に入った雪姫は、すっかり脱力したセーラーを横に寝かせた。
「セーラーちゃん、平気…?」
セーラーは目に涙を浮かべたまま、首を横に振っていた。
普段卑猥な悪戯ばかりして、煩いくらいのセーラーがこんなに無抵抗でぐったりとしているのは可愛らしくもあったけれど、雪姫もさすがに同情していた。
抵抗はあったが、雪姫は意を決して聞いてみた。
「…ぢ?」
「……っ」
セーラーは顔を真っ赤にして俯いた。
「ぢ、ぢじゃないっ…。ちょ、ちょっと痛いだけだから…」
「あ、は、恥ずかしがらないで? ね? 仕方ないじゃん?」
「うー…」
「お薬ある?」
「あ、あるけど………えっと…」
セーラーはなにやらごにょごにょと言っていた。雪姫は首を傾げた。
「塗り薬じゃないやつ?」
「う、うん……その…ざ、ざやく………ての」
顔を真っ赤にしてセーラーはなんとか言った。
雪姫はぴんと来た。
「わかた。セーラーちゃん、お薬使ってないんでしょ?」
「だって、おしりに薬とか使ったことないし……怖くて…」
お尻の穴は出す所。
そんな所からなにかを入れるのは抵抗があるらしく、先送り先送りにして今日に至ったのだと、雪姫は理解した。
「お薬使わないと治らないでしょ…?」
「でも…」
雪姫は『あ、だめだ』と思った。こういうタイプは絶対に楽な方、楽な方へと進んでいくから自分からは怖い薬とか使わないタイプだと雪姫は思った。
「私はうまくできないから、あの二人のどっちかにお願いしたら?」
雪姫は自分がしてあげる自信はなかった。同姓でも他人のお尻の穴なんか見たことなかった。
「だめ……」
「そりゃ恥ずかしいだろうけど、自分じゃできないんでしょ…?」
「そうじゃなくて…」
セーラーは黙り込んでしまった。泣きそうな顔をしていた。
女の子の匂いのしなかったセーラー。いつも雪姫に近づきべたべたとするセーラー。
雪姫はなんとなく、セーラーが今までなにを隠してきたのか分かってしまった。
「…なんでもない……」
セーラーは目を閉じて黙り込んでしまった。
「言って?」
「ん…?」
「なんか言いたいことあるのに我慢してるんだもん。セーラーちゃん。最近様子へんだったよ?」
「なんでもない…なんでもないから……」
「もう長い付き合いだもん。なんとなく分かるよ」
セーラーは泣いていた。
「言いたいこと、分かっちゃってるの…?」
「なんとなくなら…」
「嘘はお墓まで持っていく…」
「そんなの辛いよ?」
「うん…辛い……」
セーラーは震えている。心なしか顔が青ざめていた。早く楽にしてあげたかった。
「雪姫ちゃんのこと、好き……」
「うん」
「ほんとは」
セーラーはまだ躊躇っているようだった。簡単に長年の壁を破ることはできないのだ。雪姫は後押しするように優しく抱き締めてあげた。
「今ならなにを打ち明けても許してあげるから。ね?」
「…うん……」
「…ずっと性別嘘ついてた。ほんとはおとこだっていうこと……。ずっと……ずっと隠してた。雪姫ちゃんを騙してた」
「うん」
「…最初、冗談のつもりだったんだ。女の子の格好してみんなの仲間になって。でも、だんだんみんなと仲良くなるうちに、今更ホントのこと言えなくなって…」
「うん」
「男の人とかがっかりすると思ったんだ。ほんとのこといったら。男は女の子のほうが好きだから」
「うん」
「あと…」
「うん?」
「同い年だからかな…。雪姫ちゃん、すごく仲良くしてくれた……」
「うん」
「雪姫ちゃんにきらわれるのが…こわかた…」
「うん」
ずっと言えなかったことをやっと言えた。その安心感がセーラーの顔を垢のない子のように見せた。
「なんとなく気づいてたんだ。そうじゃないかって…」
「うん」
「もっと早く打ち明けれるようなシチュ作っとけばよかた。ごめんね」
セーラーは首を横に振った。
「ごめん、騙してて。許して、なんて、言えない」
「あなたが女の子として私と接していたことについて。どう思う?」
「騙してたのは…死んでお詫びするくらい非道いことをした……。でも、雪姫ちゃんといるのは、ずっと、楽しかった」
「そう思ってくれているのなら、それだけで十分だよ」
雪姫がにこっと笑うと、セーラーは顔を真っ赤にした。
「でも、なんで女の子の格好なんかしてたの?」
「う…。怒らない…?」
「言って?」
「あ、あくまで最初の時だからね。途中から止めたくても止めれなくなったんだけど…」
「うん」
「女の子のかっこしてたら、お尻さわってもホンキで怒られないから……痛っ」
言い終わる前に、雪姫はセーラーの頬を抓り上げた。
「へえ…」
雪姫はまじまじとセーラーの身体を下から上まで見回した。
「どう見ても女の子なのに…」
もしや自分よりも可愛いのではないかと思ってしまった。それはそれで悔しい。
「なんて呼べばいいのかな…。やっぱり、セーラー『ちゃん』?」
「ちゃんはやだ…年は嘘ついてないから、同い年なんだってば…」
「じゃあ、セーラー『くん』?」
「なんか他人行儀…」
「…なにがいい?」
セーラーは最初から呼んで欲しい呼び方がありそうだったので、雪姫は聞いてみた。
「呼び捨てがいい…」
「よ、呼び捨て?」
「だめ…?」
「呼び捨てってしたことない…」
生まれてから一度も男の名を呼び捨てで呼んだことなどなかった。男は苦手だった。
「呼び捨てがいい…」
「や、やってみる」
雪姫はこほんと咳払いをしてから言った。
「せ、せーらー?」
「も、もっと普通に…」
「セーラー」
「う、うん…」
「な、なんか落ち着かないね…?」
「うん…。でも、ありがとう…」
「どういたしまして」
「あ、それで、そもそもの話の発端だけど、お薬どうするの?」
「うー…」
「みんなにはまだ内緒なんだよね。おとこ」
「うん」
「じゃあ、お薬かして。私、やる」
「は、恥ずかしいんだってば…」
「どんどん悪化しちゃうでしょ。今まで嘘ついてた分、今日くらいは言うこと聞きなさいね」
「それ、ずるぃ…」
「ずるくないの」
雪姫はセーラーから薬袋を取り上げた。白いロケット状の薬の他にも説明書やら別の薬も入っている。坐薬なんて初めて見た雪姫は少しどきどきとしてしまった。
「じゃあ、お尻見せて?」
「うー…」
「見せないと呼び捨てで呼んであげないよー? セーラーちゃん?」
観念したようにセーラーは顔を真っ赤にし、雪姫にお尻を向けた。
「恥ずかしがらないの。治療でしょ。恥ずかしがったら、私だって恥ずかしくなるんだから…」
雪姫はセーラーのスカートを捲った。真っ白なショーツがセーラーの小さなお尻を包んでいる。男の子なのにこんな格好をしているセーラーを剥いていると、倒錯からか雪姫も胸がどきどきとした。
「ぱんつ、途中までおろすね」
「う、うん…。あの、でも…」
「だいじょぶ、お尻しか見ないから」
「うん…」
さっきまで女の子と思っていた子の性器を見るのは、さすがに雪姫にも抵抗はあった。だけど下着の上からでも股間部が少し膨らんでいることが分かり、思わず照れてしまった。
「―――っ」
ショーツを少しずり降ろすと、セーラーはびくっと震えた。
雪姫も思わず生唾を呑んでしまった。
セーラーのお尻の穴は空気に晒され、ひくひくと震えていた。思ったよりもずっと小さく、可愛らしい穴だった。
他人のお尻の穴なんて生まれて初めて見た。ましてやそれが大好きなセーラーのお尻だって思うと尚更高揚もした。
「ねね? お尻、見られたの、初めて?」
「う? うん…」
「私が始めてなんだ」
「や、やらしい目でみないって言ったじゃん…」
強がりを言うセーラーに雪姫は少しイジめてみたいと思った。普段の悪戯のお仕置きだ。
「ホントは見て欲しいくせに?」
「ふぇ…?」
「今日に限ったことじゃないけど、すぐ顔に出すから分かりやすいの。えろがき」
「え、えろがきって…」
セーラーのお尻がひくひくとしている。
「普段は強気なのにこうなっちゃうと弱いんだ?」
「だ、だって…そんなとこ見られたことないし…」
もう長い付き合いだから、言葉にしなくても分かることもあった。もっとイジめて欲しいのだ。
だけど、これはお仕置きだからと、雪姫はあえてそれを無視した。
「えっちいのは無しね。治療だからちゃっちゃと済ませちゃお」
「んう…」
露骨に泣きそうな声を出すセーラーを見て、この主従関係を維持しようと思った。
薬袋を切ると坐薬の他にもう一つ薬があった。取説を読んでみる。
『本剤を差し込む前に、この浣腸液を使い排泄を済ませておいてください』
(う、うわ。こんなの入ってるんだ。どうしよ…。袋の中に入ってたから、セーラーちゃん、こんなの入ってるの知らないんだ)
セーラーに薬の説明をしようと思ったけれど、これを黙って入れたらどうなるのかという好奇心が強かった。
浣腸のキャップを外し、使い捨て容器の先端を唾で滑りやすくした。お尻が痛いらしいので、なるべく刺激を与えないようによく唾をつけておいた。
ぷすっと浣腸をセーラーのお尻に差し込んだ。
「んぅっ?」
あんまり焦らすのもアレなので、雪姫は容器を押し潰し溶液の中身をぶちゅっと浣腸した。
「んあ……、う、うそ…? これって…ざ、ざやくじゃないの…? な、なんで…?」
「あれ。これ、したことあるんだ?」
「うー…」
セーラーが呻いている間にも、さっそく浣腸は効き始めたらしくお尻を悶えさせ始めた。
「したことあるの? 言って?」
「わ、わかんない…」
「わかんないことないでしょ? 自分のことなんだから」
「……し、したことある…」
「へえ…?」
セーラーの性器の部分を見ると、下着に隠されながらもぴくぴくと震えていた。
(感んじてるのかな…)
不意にセーラーのおなかがごろごろと音が鳴った。それに合わせて確かにセーラーの性器もぴくりと震えた。
「ね? もしかして気持ちいいの?」
「…………」
だんまり。
沈黙は饒舌という言葉を思い出した。だけど、セーラーの口から気持ちいいと言わせてみたくなった。
「言って?」
「ち、ちょっとだけ…」
「ふ〜ん…? ねえ、なんでやったの、これ? 便秘さんのとき?」
今度こそセーラーは黙り込んだ。
だけど、なんとなく分かる。このだんまりは無理やり喋らされたいのだ。
「じゃあ聞かない。あと何分か我慢しててね」
「ふえ…」
お尻をぷるぷると震えさせている。
聞かれたいのだ。
「い、いじわるだよ…それ…」
もう涙声になっている。もっとイジめてあげようかと思ったけれど、おなかの方もそんなにもたないだろうと思い許してやることにした。
「じゃあ、いつやったの?」
「ひ、ひとりえっちするとき」
「へえ……? おなかいたいのにできるの? ひとりえっち」
「う、うん。そのほうが我慢できるから…おなかいたいのを…」
なんとなく興味もあったので「やってみて?」と言うと、セーラーは片手で下着の上から自分の性器を擦り始めた。
布と肉の擦れる音と、セーラーの吐息が断続的に響いていた。
「ん…んぅ…な、なんかイっちゃいそう………」
「え? もう?」
「だ、だって。この薬、けっこーキツい…」
「キツい方が気持ちいいんだ…?」
「…うん……」
雪姫は薬袋からもう一つ浣腸を取り出してみた。キャップを外し、ぷすっと先端をセーラーのお尻の穴に差し込んでみた。
「え? え? ま、まだいれるの…?」
「ひとりえっち、続けて?」
「う、うん…」
浣腸はまだしない。浣腸で昇天させてあげようと思った。
「…ぁ……はぁ……」
セーラーの手の動きが早くなる。吐息も絶頂に向かって早くなる。それにあわせて、雪姫は差し込んだ浣腸を押したり回したりして、お尻の穴に刺激を与えた。
ショーツはもうべたべたになっていた。
もうすぐ達する。
男の射精を見たことない雪姫でもなんとなくそう思った。
「んん……!」
セーラーが唾を飲み込んだような緊張した声を上げた。
もうイくんだ、それが分かったから、タイミングを見計らい雪姫はセーラーのお尻に差し込んでいた浣腸を力一杯押し潰した。
――ぶちゅっ。
「はうっっ?」
浣腸をすると同時、セーラーは背中を弓形に反り射精を始めた。お尻をぶるぶると震わせながら、下着の中に精を放っていた。
「あ――はぁ――はぁ――――――」
精液を吐き出す度にお尻の穴がびくびくと痙攣していた。その収縮に合わせて四度、五度と勢いよくセーラーは精液を出し続けた。
(ホントに浣腸されながら射精しちゃったんだ…? へんなくせとかつかないかな…)
植物の匂いがつんと鼻についた。精液の匂いだと分かった。雪姫はこんな匂い初めて嗅いたが、セーラーのものだと思うと不快ではなかった。
「……はぁ……はぁ……んんっ…?」
ぐったりとしたセーラーがぶるぶると震えていた。
とどめの浣腸が効いてきたのだ。
「…出していいよ?」
「で、でも…」
「もう限界でしょ?」
「あ、あの…」
セーラーがお尻を痛めていたことを思い出した。
「お尻、痛いの、怖い?」
涙目のセーラーはこくんと頷いた。
雪姫はセーラの身体を起こし、ぎゅっと上半身を抱き締めた。そして背中を優しく撫でてあげた。
「痛かったら私の身体掴んでたらいいから。ね、出しちゃお?」
「に、においとかするから…だめ……」
「いいから。一人じゃこわいだろうし、もう我慢できないでしょ?」
セーラーは雪姫の小さな胸に顔を真っ赤にして埋めた。
背中を引き寄せられた。
「――っ――――」
セーラーの身体が震え、びちゃびちゃと泥を落とすような音が聞こえてきた。背中を握るセーラーの手に力が篭っていた。
熱気と匂いを感じた。
「んっ…ぅっ……」
不意に紙を破るような音も聞こえた。
「――あっっ…?」
「いいから」
音を鳴らしてしまい、恥ずかしさで泣くセーラーの髪を撫で安心させてやった。
雪姫は顔を埋めている自分の胸が熱くなるのを感じた。泣いているのだと分かった。雪姫はセーラーの背中を摩るように叩いてあげた。
「全部出しちゃえ」
こくこくと頷き、セーラーは排泄を続けた。
排泄物を地面に埋め、雪姫はセーラーのお尻に坐薬を押し込んだ。
「はうっ…」
「また喘いでる」
「だ、だって…」
男に対しては苦手意識を感じている。
セーラーとこんなことができるのも、ずっと女の子として接してきた相手だからだろうし、今でも可愛い女の子の格好をしているからだと雪姫は思った。
「あ、あのね…」
「うん?」
「今日のこと、みんなには黙ってて…。言うときは自分で言うから」
「…こんなことしてたこと言うの……?」
「そ、そっちじゃなくて」
「うん、わかってる」
「あ、あとさ」
「うん?」
こほんと咳払いをし、セーラーは正座して改まった。
「あ、新しいセーラーをよろしくね…?」
「うん、よろしくね」
「でも今日ので立場決まっちゃったよね」
「え、そ、それはやだ…」