『あきか聖歌』

 第1章 無題


 
 
「ねぇ? どんな気分?」
 ルナは熱く疼く身体の興奮を押さえ、目の前に座り込んでいる二つ年下の少年を見下ろした。
 可愛い。
 少年、あきかは例えではなく、本当に少女の格好をしていた。女装。パレオの水着。その華奢な身体。声。顔、etc,etc……。
 性別の身分化が生み出す可愛らしさがルナの心を掴んで離さない。
「…ぅ……」
「ほら、立って」
 ルナに腕を引かれ、あきかは立ち上がる。
 胸と腰の周りには布が巻かれたパレオの水着。このままプールにでも連れて行っても、まさか誰もあきかが男だとは疑わない。
「どんな気分?」
 ルナはあきかの耳元でもう一度同じ言葉を囁く。
 あきかは顔を真っ赤にして、僅かに口を開いた。
「……は…はずかしい……です……」
 そんな素直な感想を聞いたルナは腹を抱えて笑った。
 ありきたりの回答、芸もない。でもそんな屈託のない答えを返すあきかが愛しかった。
 もっと、もっと恥辱を与えてやりたい。
 ルナはあきかを備え付けのベッドに膝を立てて寝かせた。ルナはその両脚の間、あきかの股下に移動し、パレオの布を捲ってみた。
 股間にはまだ未発達ながらも、少女用の水着には似合わない僅かな膨らみがあった。 
 けど、今日遊ぶのはここじゃない。 
 股間を覆っている水着を横にずらした。
「……っ?」
 あきがが息を呑むのが分かった。お尻の穴が一瞬収縮した。
 ルナはあらかじめベッドの傍らに用意してあった浣腸器を手にとって、あきかに見せ付けた。
「ねえ、あきか。これなにか知ってる?」
 シリンダー型の浣腸器はまるで巨大な注射器のようでもあった。
 300cc入りの浣腸器はすでに液体で満たされ先端が塗れて輝いていた。中身は水に限界まで食塩を溶かした特性の浣腸液だ。
 あきかは首を横に振る。知らないのだ。浣腸を。
 ルナはあきかの顔から視線をずらし、浣腸器の先端を穴に押し当てた。
 丸く尖った先端。
「……ぁ」
 少し力を入れたら、それはズプりと簡単に穴に侵入した。あきかの身体がまた一瞬こわばる。
 もう、あきかもこれが何をするものか分かったらしい。訴えるような瞳でルナを見る。 
 そんな視線もルナにとっては加虐心をそそられるだけだ。
 ゆっくりとピストンを押した。
 まるでところてんのように、あきかの直腸に液体を押し込んでいく。
 あきかは喘いでいた。普段は出すところから、逆に液体を入れられるという初めての感覚に戸惑っているのだろう。
 最後まで液体を押し込み、ルナはゆっくりと浣腸器を引いた。横にずらしていた水着を元に戻す。
 さて。
 
「〜〜〜〜!!」
 あきかはベッドの上で身体をくねらせている。便意を催しているのだろう。
 だがルナはあきかに我慢するよう言いつけた。あきかは泣きそうな顔をしながらも、健気にルナの言う通り耐えていた。便意には波がある。便意が高まった時は、ルナはあきかのお尻の穴を水着の上から押え付け、我慢させた。
 それでももう波は5回目だ。そろそろ限界だろう。
「なにか言いたいコトある?」
 発言を許されたあきかは切羽詰まったように答える。
「……ト、トイレ……! い、いきたいです……! も…出ちゃう……!」
「そう……」
 ルナはあきかの水着の前の部分だけをずらし、その未熟な性器を空気に晒した。
 浣腸で感じたのか、それは勃起し、先端は僅かに濡れている。
 縦に擦った。 
「……ぁ!?」
 またあきかは喘ぐ。楽しい。やめられない。
 性器を刺激している間、あきかは確実に感じていた。
 便意も薄れているようだった。
 あきかは必死に声を押し殺している。けど、ルナにはもうあきかが絶頂寸前であるコトは分かっている。
 最後に一押し、性器を強く握り締めてやると、精液が吹いた。
「〜〜!」
 断続的に白い粘液は飛び散った。
 ルナは性器を擦り、最後の一滴まで精液を搾り出した。
 
 はぁはぁと息を吐きながら、ぐったりとするあきか。そして、すぐにはっとした。
「……あ…! あ……あぁ……!」
 突然、紙を破るような音が鳴り響いた。
 あきかの水着が膨れ上がり、茶色い軟便が広がっていく。すぐに便液は水着で抑えられなくなり、横からはみ出してベッドに広がっていった。
「…や、やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
 あきかは必死にお尻の穴を締めようとするが、射精の余韻で力の抜け切った下半身ではそれも叶わない。
 両手で顔を隠して、あきかは泣きながら排泄を続ける。
 この泣き声が聞きたかったんだ。最近のあきかはどこか冷めていて、ルナの責めを甘んじて受けていた。
 この声が聞きたかった。
 まだあきかは便液を排出し続ける。
 さて、次はどうしよう。



 こんなものじゃすまさない。