イスの生まれ変わり。
何年も使ってる背もたれ式のイスがあったんだけど
もうイスの骨がスポンジを破ってるし、
使ってるとすぐに骨が外れるし、
このままだと床を傷つけるし、
そろそろ買い直さなきゃいけないなーーーとは思ってました。
床を傷つけるかも?って思ったとき、
「もー、こんなイス使わない! ぽいっ」
ってやりそうになったんだけど
「あーあ……。このイスは今までずっとりりを支えてきたのに…」
って、ちぃゆだとか、きりかに言われて、
胸がチクっとしたのでもういっかいイスを定位置に。
なんか、そのことが気になっちゃったのか、
ずっと使ってると情がうつるっていうか、
コレが今までりりあが座るのを助けてくれたんだなーって思うと、
なんというかゴミとして処理するのは忍びなくて
床が傷つかないようにうまく修復して
更に数ヶ月、使ってました。
ギシギシ、と。
人間だろうが、動物だろうが、植物だろうが、無機物だろうが
人間や動物がえらくて、それらだけが愛情の対象になるのではなくて、
それぞれ用途と性質の違いがあって、
愛情があるのなら人間でも動物でも植物でも無機物でも大事にできるし、
そうではないのなら、
人間でも動物でも植物でも無機物でも粗末に扱われるものかもしれません。
ただ、まあイスも、
もう限界なわけで。
で、さっき、このイスをじーーっと見つめて考えていました。
りりあの技術ではイスとして修理するのはムリだけど
ただ、このイス、すっごいふかふかなんですよね。
ふと思ったので、このイスから「するっ」と骨だけを抜いてみました。
イスには傷つけず。
すると骨の抜けたイスはぺたりと二つに折れて
四角い直方体の形になりました。
やっぱり!
思った通り、おっきな座布団の形になった!
ちょっと座ってみる。
うん、予想通り。
ものすっごい座り心地がいい!
このままだと、少し不恰好だけど、
ちゃんと可愛いシーツを作ってあげて包んであげれば
十分、お部屋になじみそう。
もう少し長い付き合いになりそうです。
ゴミとして出さずに済んだことに
ほっとしている自分がいます。
バカらしいと思う人には
バカらしいことかもしれないけど、
りりあはしばらく悩んでました。
もしも、知らない人と、
生活を共にしているサボテンがいて
どちらかしか助けられないのなら、
りりあはサボテンを助けるのかなって思いました。
ただ、りりあはそんなに多くのものを持つことはできないので
ペットを飼ったりすることができません。
でも、今日はイスのことをうまくできたので
今はちゃんと大事に守れたこの安堵感を噛み締めです。
以下、番外編。
(4012.06.25)