○世界観、そして8月32日へ。

 

 

 子供の噂。

 

 死の虫について。

 8月になると無数の死の虫が現れる。

 その虫に触れた者は8月の終わりと共に命を落とすことになる。

 

 そういう噂が子供たちの間で流れていた。

 ただの噂話だし、その虫が捕獲されたこともない。もちろん死因がその虫だと特定されたこともない。

 しかし、村の子供の中にはその虫を信じる者もいた。

 

 

 主人公はその虫を発見し、触れてしまった。

 噂は本当なのか。

 本当なら死んでしまうのか。

 

 

 大人も医者も誰も噂話だからと相手にしてくれない。

 8月の終わりがカウントダウンのように迫ってくる。

 

 

 8月の終わりが来ることを拒否し続け、やがて世界は別のものへと繋がっていく。

 8月の終わりを恐れた主人公は9月に行けず、独り、8月32日の世界へと迷い込んでしまった。

 

 

 

 

NEXT